• 2022/05/14
    沖縄旅行:カテゴリ( グルメ )

    沖縄県民のソウルフード「沖縄そば」の魅力

    沖縄そばの魅力

    沖縄のグルメを代表するものの1つに「沖縄そば」がある。沖縄旅行の際には食べたいと思っている人も多いだろう。

    今でこそ全国的にメジャーになった沖縄そばだが、少し前まではあまり知られていなかった。しかし沖縄ではソウルフードとして非常によく食べられている。そのため、沖縄そばを提供する店はとても多い。

    「そば」とは言うものの、「蕎麦」ではなく、蕎麦粉は一切使われていない。麺は小麦からできており、どちらかと言うとラーメンの太麺に近い。だしは、豚骨とかつおだしが一般的だが、店によって様々だ。

    沖縄県民のソウルフード「沖縄そば」

    沖縄そばランキング

    沖縄インターネット放送局では、「沖縄そばランキング」が発表されており、一般客のインターネット投票でランキングが決まっている。

    沖縄そばの店が多すぎてどこへ行けばいいか分からないという方は、最初はこのランキングを参考に店を選んでみるのもいいのではないだろうか。一見シンプルな沖縄そばだが、店ごとにレシピや作り方、乗っている具材も違うため、旅行中にいくつかの店を回ってみるのも面白い。

    沖縄そばの具材

    沖縄そばの上に乗っている具材は主に、沖縄では「三枚肉」と呼ばれる豚のバラ肉と、かまぼこ、ねぎ、紅ショウガというのが一般的だ。「ソーキそば」になると、三枚肉がソーキ(スペアリブ)に変わる。トロトロに煮込まれたソーキは簡単に骨がはずせるほど柔らかくジューシーだ。

    意外と高いカロリー

    女子には気になるカロリーだが、沖縄そばのカロリーは意外と高い。というのも、甘辛く味付けられた三枚肉が高カロリーなのに加え、だしには豚骨も使われており、ラーメンとほぼ同じ材料の麺を使用しているため、高カロリーと敬遠されがちなラーメンと同等のカロリーとなっている。

    沖縄そばの名店「いしぐふー」

    沖縄県内に無数に存在する沖縄そば屋だが、中でも有名店は那覇市に集中している。第1回沖縄そば王決定戦で見事1位に輝いた「いしぐふー」は、食材から器まですべてにこだわり、そのため毎日約100食しか作ることができないと言う。他店ではあまり見かけない玉子焼きのトッピングもいしぐふーの特徴だ。

    沖縄そば店には、通販をしているところも多く、沖縄で気に入ったそばが見つかったなら、次回からは通販を利用するというのもいいだろう。とはいえ、今では沖縄人気の高まりに合わせて、沖縄料理の店も県外に多くある。東京でもおいしい沖縄そばを食べられるようになったのはうれしい限りだ。

    沖縄県民のソウルフード

    沖縄そばは値段も手ごろでボリュームもある。そのため、沖縄県民にとってはなくてはならないものだ。県内の弁当屋などでは100円そばというのも珍しくない。

    スチロールカップに入ったスープの延長のようなものだが、コストパフォーマンスは素晴らしい。沖縄には他にも名物はあるが、旅行に来た際には本場の沖縄そばを是非1度味わってみて欲しい。

    沖縄旅行・沖縄ツアーはこちらから


    沖縄のグルメを代表するものの1つに「沖縄そば」がある。沖縄旅行の際には食べたいと思っている人も多いだろう。今でこそ全国的にメジャーになった沖縄そばだが、少し前まではあまり知られていなかった。しかし沖縄ではソウルフードとして非常によく食べられている。そのため、沖縄そばを提供する店はとても多い。だしは、豚骨とかつおだしが一般的だが、店によって様々だ。
  • 2022/05/14
    沖縄旅行:カテゴリ( NEWS )

    どこよりも早い海開きで一足先に海水浴を楽しもう!

    春先に行われる沖縄の海開き

    沖縄旅行の醍醐味と言えば、やはり海のレジャーだろう。周りを海に囲まれた沖縄には、ビーチの数も数えきれないほどあり、海水浴を楽しむにはもってこいのスポットである。

    南国のイメージの強い沖縄は、その暖かい気候と海水温の高さにより、海開きの時期も早い。早いビーチだと、3月上旬には海開きをするところもあると言うのだから、本州に住む人たちから見れば驚くべき早さだろう。

    つまり、3月に沖縄旅行に行けば、海水浴も楽しめるということである。3月は卒業旅行のシーズンでもあるため、海水浴を楽しみたいという方は、沖縄への旅行をおすすめする。本州の海開きは、大抵7月に行われるところが多いため、4か月も早く海水浴を楽しめるということだ。

    そして、いつまで遊泳可能かと言えばその期間も長く、10月~11月頃までは泳ぐことができる。逆に言えば、12月~2月までが泳げないだけで、あとの季節は海水浴が可能ということだ。

    どこよりも早い海開き

    日本一早い海開きは元旦

    ちなみに、日本一早い海開きは意外にも沖縄ではなく、小笠原諸島の父島で1月1日に行われるの元旦の海開きが一番早いようだ。

    そもそも、海開きとは何かご存知だろうか?もちろん、海開きをしたその日から公にその海水浴場で海水浴が解禁になるという日なのだが、海開き当日にはそのシーズン中の安全祈願などのため、神主などによる祈祷が行われることが多い。

    沖縄の海開きはイベント盛りだくさん

    沖縄の海開きはさらに祭りの要素が強く、沖縄伝統のエイサーや組踊り、また花火などが行われるところもある。場所によってはライブなどが行われるところもあるようだ。いかに沖縄で海開きが楽しみにされているのかがわかる。

    今年の3月19日に石垣島で行われた海開きでは、ミス八重山の発表やお笑いライブなどが行われた。また、ビーチサイドでは、宝探しやイルカのタッチ体験なども行われ、大いに盛り上がりを見せた。

    海水浴客の安全を守るライフセーバー

    海開きの前にはライフセーバーたちが、ケガをする恐れのある危険な石などを撤去したり、毒を持つ危険な海洋生物であるハブクラゲが遊泳区域に入ってこないよう、ハブクラゲ防止ネットを設置したりと、海水浴客が安全に楽しめるよう細心の注意を払って準備をしてくれている。

    海開き前の海でも泳ぐことはできるのだが、ライフセーバーが不在であったり、ハブクラゲ防止ネットが設置されていないなど、万が一の時の対応ができないため、すべては自己責任となる。

    2017年の海開き

    2017年の海開きも例年通り3月中旬から順に行われる予定だ。わざわざ海外まで行かなくとも、国内で一足早く海水浴を楽しめるのは嬉しい限りである。

    もし、3月か4月に沖縄旅行の予定があるならば、海開きのイベントに行ってみるのも面白いのではないだろうか。式典などの後には、初泳ぎイベントなども行われ、「初泳ぎ証明書」を発行してくれるところもあるようだ。

    しかし、海開きをしたからと言って、必ずしも暖かい日ばかりではない。沖縄は海風が強く、気温よりも体感温度は低く感じる。シーズン中も気温や天候などに注意して、安全に海水浴を楽しんで欲しい。

    沖縄旅行・沖縄ツアーはこちらから


    沖縄旅行の醍醐味と言えば、やはり海のレジャーだろう。周りを海に囲まれた沖縄には、ビーチの数も数えきれないほどあり、海水浴を楽しむにはもってこいのスポットである。南国のイメージの強い沖縄は、その暖かい気候と海水温の高さにより、海開きの時期も早い。早いビーチだと、3月上旬には海開きをするところもあると言うのだから、本州に住む人たちから見れば驚くべき早さだろう。
  • 2022/05/14
    沖縄旅行:カテゴリ( イベント )

    海人たちの祭典、「ハーリー」がアツい!

    海を愛する「海人」

    「海人」と書いて何と読むかご存知だろうか?正解は「うみんちゅ」と読む。海人とは、沖縄の言葉で、漁師などの海に関わる人を指す言葉である。だが、今では漁師に限らず、「海を愛する男」という意味で使われることが多いように思う。特に沖縄南部地方の糸満などでは、海の仕事に携わる男性が多く、「海人」率が高い。

    常に海と共にある沖縄

    海に囲まれた沖縄では、海に関するイベントや祭りが多い。幼少の頃から海と共に育ってきた沖縄の人たちにとっての海は、もはや人生の一部であると言ってもいいだろう。

    「沖縄の人の多くは水着を持っていない」と言われるように、沖縄の人たちにとって海に入ることは特別なことではない。つまり、水着に着替えるまでもなく、思い立ったらそのままの格好で海に入るのだ。それほどに沖縄の人々と海は、常に近くにある存在なのである。

    海人たちの祭典、「ハーリー」

    海人の祭り「ハーリー」

    そのため、海での遊びはもちろん、祭りも多く開催される。中でも「ハーリー」と呼ばれる祭りは、沖縄各地で催されるほどメジャーで人気の高い海人祭だ。

    ハーリーとは、「サバニ」と呼ばれる沖縄伝統の小型漁船で行うレースのことである。もともとハーリーは、漁師などの海人が豊漁や航海の無事を祈願するために行われていたものであったが、近年それが大衆化し、レース形式で競う現在の形になった。

    毎年、5月から6月にかけて各地でハーリーが行われ、沖縄では夏の訪れを感じられる風物詩の1つとなっている。そのため、ゴールデンウィーク前になるとハーリーに出場する青年たちが十数人で掛け声をかけながら舟を漕ぐ練習風景が各地で見られるようになる。

    県内最大規模の那覇ハーリー

    そのハーリーの中でも最大規模の祭りが、毎年ゴールデンウィークに開催される「那覇ハーリー」である。一般的にハーリーは、旧暦の5月4日に行われるのだが、那覇ハーリーは観光客向けに新暦の5月3日から5日までの3日間に渡って開催される。来場者数も毎年20万人を超えるという非常に人気の高い祭りだ。

    那覇ハーリーは他の地域とは違い、十数人乗りの「サバニ」ではなく42人乗りの「爬龍船(はりゅうせん)」でレースを行うという点が大きく異なっている。人数が多い分、ダイナミックなレース展開に観客たちもヒートアップする。

    職域対抗戦では、様々な職業のグループが参戦し、各チームの応援にも熱が入る。米軍チームなども参加し、インターナショナルな雰囲気も味わえるため、初めて観戦する人でも十分に楽しめる。

    那覇ハーリーでは、ハーリー競漕の他にもお笑いライブやエイサーなど様々なイベントが1日を通して行われており、どの時間に行っても、誰でも楽しめる祭りとなっている。

    奥武島うみんちゅ祭り

    那覇ハーリーの他にも、南城市の奥武島で行われる「奥武島うみんちゅ祭り」も見逃せない祭りの1つだ。この祭りもハーリーがメインなのだが、中でも面白いのが「転覆レース」である。

    転覆レースとは、その名の通り1度サバニを転覆させてからまた乗り込んでその順位を競うというもので、普通のレース以上にチームの団結力が問われる見ごたえのあるレースだ。

    このように沖縄には海で行われる祭りが数多くある。海人たちは海を敬うとともに、その恵みに感謝し、また海を大いに楽しむのである。

    沖縄旅行・沖縄ツアーはこちらから


    海に囲まれた沖縄では、海に関するイベントや祭りが多い。中でも「ハーリー」と呼ばれる祭りは、沖縄各地で催されるほどメジャーで人気の高い海人祭だ。ハーリーとは、「サバニ」と呼ばれる沖縄伝統の小型漁船で行うレースのことである。もともとハーリーは、漁師などの海人が豊漁や航海の無事を祈願するために行われていたものであったが、近年それが大衆化し、レース形式で競う現在の形になった。
  • 2022/05/14
    沖縄旅行:カテゴリ( 歴史 )

    コラムード迫力の沖縄伝統のエイサーに感動する3日間

    伝統芸能エイサー

    沖縄の伝統芸能であるエイサー。聞いたことのある方も多いだろう。昨今の沖縄ブームもあり、沖縄の文化や祭りなどにも注目が集まっており、エイサーも沖縄を代表する文化として全国各地で催しも開かれている。

    エイサーとは、本土の盆踊りにあたる伝統的な踊りである。もともと中国からの影響を大きく受けている沖縄は、旧暦を重んじる風習が色濃く残っており、お盆も旧暦で先祖の供養をする。

    沖縄で「ウークイ」と呼ばれる旧歴の7月15日に各集落で家内安全・無病息災などの願いを思いを込めて、青年男女がエイサーの踊りを披露する習わしだ。

    ラムード迫力の沖縄伝統のエイサー

    エイサーの歴史

    エイサーの歴史は古く、1603年に当時琉球王国だった沖縄に浄土宗が伝わり、その儀式の一環として葬儀や法事の際に念仏歌を歌って先祖の霊を供養するという形がエイサーの原型だと言われている。

    その後、昭和に入ってエンターテイメント色が強くなり、1956年に始まった「全島エイサーコンクール」では、より一層衣装や振り付けに工夫を凝らした創作エイサーが踊られるようになった。

    沖縄全島エイサーまつり

    その「全島エイサーコンクール」が現在では、「沖縄全島エイサーまつり」として毎年旧盆開けの週末に開催される一大イベントとなっている。沖縄各地からはもちろん、全国の姉妹都市や協賛団体からもゲストが多数参加する、沖縄で最大のエイサー祭りだ。

    「道ジュネー(みちじゅねー)」

    祭りは3日間に渡って行われ、初日の金曜日には沖縄市にあるゲート通りで「道ジュネー」が行われる。道ジュネーとは、通りを踊りながら練り歩くスタイルのエイサーの事である。お盆のシーズンになると、沖縄各地でこの道ジュネーが行われる。道を練り歩くエイサーは、一種のパレードのようで観光客にも人気が高い。

    エイサー演舞

    そして2日目の土曜日には、沖縄市内の青年会による「沖縄市青年まつり」が、最終日の日曜日には、県内各地から選抜された団体のエイサー演舞が披露され、祭りは1番の山場を迎える。独特の音楽と太鼓の音に合わせて踊る、一糸乱れぬその姿はまさに勇壮で、鳥肌が立つほどの感動を覚える。

    2016年に行われた全島エイサーまつりでは、3日間で観客数は延べ30万人にもおよび、祭りの盛り上がりを物語っている。

    夜も楽しめるエイサーナイト

    「エイサーのまち宣言」を行った沖縄市では、6月13日から全島エイサーまつりが行われる旧盆までの毎週末、エイサーを楽しむことができる。週末の夜に行われるイベントは、「エイサーナイト」と呼ばれ、毎回3~6つの青年団が演舞を披露する。

    3日間にわたり行われるエイサーまつりだが、やはり最終日の盛り上がりは筆舌に尽くしがたい。沖縄各地から選抜された団体のみが演舞を披露できるということもあり、各地の青年会ではこの祭りへの参加は一種のステータスとなっている。

    感動のフィナーレ

    そして、すべての演舞が終了した後のフィナーレには、観客も参加し会場が一体となって踊るカチャーシー(沖縄伝統の手踊り)が行われ、盛り上がりは最高潮に達する。花火も打ち上げられ、会場は大いに盛り上がる。

    全島エイサーまつりは沖縄市コザ運動場で行われるのだが、同運動場のサブグラウンドでは同時に「ビアフェスト」も開催され、祭りの賑わいに花を添える。

    2017年のエイサーまつりは、9月15日(金)、16(土)、17(日)の3日間に渡って行われる予定だ。エイサーを肌で感じてみたいという方は是非足を運んでみて欲しい。

    沖縄旅行・沖縄ツアーはこちらから


    沖縄の伝統芸能であるエイサー。聞いたことのある方も多いだろう。昨今の沖縄ブームもあり、沖縄の文化や祭りなどにも注目が集まっており、エイサーも沖縄を代表する文化として全国各地で催しも開かれている。エイサーとは、本土の盆踊りにあたる伝統的な踊りである。
  • 2022/05/14
    沖縄旅行:カテゴリ( 歴史 )

    知られざる沖縄の秘祭・奇祭3選

    古くから伝わる秘祭・奇祭

    どこの地域にも、遥か昔から伝わる祭りや神事は存在する。もちろん沖縄も例外ではない。しかも、沖縄は島国であるという地理的な特徴もあり、他の地域よりも閉じられた世界でそれらの伝統行事が風化する事なく守られてきた。

    そして、今もなお知られざる祭りがひっそりと行われている。いわゆる、奇祭や秘祭と呼ばれるものだ。今回は、まだあまり知られていない沖縄独特の奇祭や秘祭をご紹介しようと思う。

    「神の島」久高島

    「神の島」と呼ばれる神聖な島である久高島(くだかじま)は、海の彼方に存在すると言われるあの世である「ニライカナイ」に1番近い島と言われている。

    久高島へのアクセスは、那覇空港から車でおよそ40分の場所にある南城市の安座間港から高速船に乗りかえて約15分である。沖縄本島からは十分に日帰りが可能な島だ。島自体は小さく、平坦な場所が多いため、レンタサイクルで十分に回る事ができる。

    立ち入り禁止区域に注意!

    しかし注意しなくてはいけないのは、久高島は神聖な島であるため、立ち入り禁止区域が多くあるという事である。1年のうちに30もの神事が行われるという久高島だが、観光客が参加・観覧できるのはそのうちわずか2つのみ。その事からもこの島で行われている神事がどれほど大切に守られてきたかが分かる。

    沖縄の秘祭・奇祭3選

    久高島の秘祭「イザイホー」

    久高島には12年に1度、「イザイホー」と呼ばれる儀礼が行われていた。

    イザイホーとは、30歳以上の既婚女性が神女(聖職者)となる就任儀礼の事で、長年の間、秘祭である事を理由に一般には公開される事はなかったが、1978年のイザイホーではカメラも入り、民俗学者などにも公開された。

    しかし、その年のイザイホー以降は少子化や過疎化などの影響で該当する女性がいなかったという事もあり、1度もこの儀礼が行われておらず存続が危ぶまれている。

    謎に包まれた秘祭「アカマタ・クロマタ」

    八重山諸島に属する新城島(あらぐすくじま)にも、古くから伝わる秘祭がある。「アカマタ・クロマタ」と呼ばれる豊年祭は、一般公開はおろか島民が祭りの様子を口外する事すら許されないという、秘祭中の秘祭だ。

    島に住んでいる島民はわずか数名で、離島である新城島には定期便もなく、一般観光客は島に行く事すら困難である。そんな島で行われる「アカマタ・クロマタ」は開催日すら公にされないほどに、その祭りの内容はベールに包まれている。

    宮古島の奇祭「パーントゥ・プナカ」

    宮古島の平良島尻地区には、国の重要無形民俗文化財に登録された奇祭がある。「パーントゥ・プナカ」と呼ばれる悪霊払いの伝統行事だ。

    全身を真っ黒な泥で覆いつくし、同じく泥で黒くなった仮面を被った来訪神「パーントゥ」が、1年間の無病息災と厄除けを祈願し、周りにいる人々にだれかれ構わず泥を塗りつけるという奇祭である。警察官だろうが観光客だろうがお構いなしに泥を塗るその姿には鬼気迫るものを感じずにはいられない。

    この祭りは毎年10月に2日間の日程で行われる。観光客も参加できる数少ない奇祭の1つだ。興味のある方は是非、宮古島まで足を運んでみて欲しい。ただ、その際には服や体が汚れる事を覚悟の上での参加をお願いする。


    どこの地域にも、遥か昔から伝わる祭りや神事は存在する。もちろん沖縄も例外ではない。しかも、沖縄は島国であるという地理的な特徴もあり、他の地域よりも閉じられた世界でそれらの伝統行事が風化する事なく守られてきた。そして、今もなお知られざる祭りがひっそりと行われている。いわゆる、奇祭や秘祭と呼ばれるものだ。今回は、まだあまり知られていない沖縄独特の奇祭や秘祭をご紹介しようと思う。