-
2022/05/14沖縄旅行:カテゴリ( 石垣島 )
綺麗な海だけじゃない!竹富島で開催されるイベント
沖縄の石垣島からさらにフェリーに乗ってたどり着く異国の島・竹富島。水牛車観光などでも広く知られる竹富島ですが、台風などの悪天候以外で、年に1度、水牛車観光がお休みになる日があるのをご存知ですか。
竹富島が一つになる伝統行事
その日は、竹富島で最も大きなお祭り・種子取祭(タナドゥイ)の、伝統芸能が行われる2日間。この日ばかりは、集落に住む人も、観光で島を訪れた人も一体となって、島の祭りを盛り上げます。
このほかにも、竹富島では陰暦の決まった日に、五穀豊穣や子孫繁栄などを祈念し、感謝する祭りが行われています。また、祭りの中で奉納される狂言などの郷土芸能から、琉球の歴史や文化を感じることもできます。
ここでは、竹富島の代表的な伝統行事をご紹介します。
種子取祭
竹富島でいちばん大きなイベントと言えば、毎年秋に行われる種子取祭(タナドゥイ)です。600年ほどの歴史ある伝統行事で、種が無事実りを迎えることを祈念するイベントです。昭和52年(1977年)には国の重要無形民俗文化財にもなりました。
祭りのメインイベントである奉納芸能は、毎年、陰暦9月の庚寅(かのえとら)、辛卯(かのとう)の2日にわたって実施することが決まっています。2017年は10月30日と31日に行われました。
奉納芸能は、世持御嶽(ユームチオン)と呼ばれる、火や農耕の神様を祀った神聖な場所で、80を超える島に伝わってきた、様々な芸能を神様にお供えします。また、奉納芸能の初日には、ユークイ(世乞い)という、大勢の人が集落の家々をまわり、酒を酌み交わす行事が夜を徹して行われます。
島に観光に来た人も、奉納芸能を見たり、ユークイに参加したりできるのも、この祭りの魅力です。日本全国のみならず、外国からも観光客が訪れるほか、島で生まれ育った人も、祭りに合わせて帰省します。
竹富島には「かしくさや うつぐみどまさる」という、一つになって協力することが、何よりも優れているという意味の教えが伝えられていて、祭りの間は島内をめぐる水牛車やバスもお休みです。島が一つになって、島の繁栄を祈念する由緒正しい祭りなのです。
豊年祭
八重山諸島では、毎年、陰暦6月に豊年祭が行われます。このイベントは、収穫ができたことを神様に感謝し、次の豊作を祈念するというイベントで、2017年の竹富島では陰暦6月12日と13日にあたる、8月3日と4日の2日間で行われました。
祭りの初日は、午前中、神司や公民館の役員が、御嶽を参拝します。午後になると、島に古くから伝わる祝い唄を歌いながら、六山(ムーヤマ)と呼ばれる6つの御嶽を順番に巡ります。参拝を終え、神司や役員が集落に戻ると、住民が太鼓やドラを鳴らしながら、にぎやかに出迎えます。
祭りの2日目は、早朝から神司や役員は参拝を始め、ニーラン神石やそれぞれの御嶽、集落をまわります。途中、伝統的な琉球の装束に身をつつんだ住民が、神司や役員を歓迎します。子どもから大人まで、また島を離れた人達も帰省し、島の繁栄を祈ります。
結願祭
八重山諸島では、秋になると、各地で結願祭という1年の願いを解き、その年の豊穣や繁栄に感謝する祭りが行われます。竹富島では、陰暦8月の壬子(みずのえね)、癸丑(みずのとうし)の2日間で開催されます。2017年は9月22日、23日の2日間で開催されました。
祭りの初日は、神司が3つの御嶽に夜籠もりをします。そして、島に22ある御嶽で豊穣や子孫繁栄などの、感謝の祈りを捧げた後、午後からは祭りのハイライトである狂言が清明御嶽で開催されます。
清明御嶽の舞台は、種子取祭の開催される世持御嶽の舞台よりは小さいですが、大勢の人が集まります。演目は毎年変わりますが、始番狂言と芋掘狂言は定番で、毎年演じられます。ユーモラスな芋掘狂言では、場内に笑いが起こります。
祭りに合わせた旅行計画も
小さな島が一つになって盛り上がる伝統行事は、日常の竹富島とはまた違った魅力が満載です。祭りは毎年、陰暦の決まった日に実施されるため、毎年日にちは異なりますが、休みを合わせられたら、竹富島の伝統や文化にも触れたいものです。
(画像は写真ACより)
沖縄の石垣島からさらにフェリーに乗ってたどり着く異国の島・竹富島。水牛車観光などでも広く知られる竹富島ですが、台風などの悪天候以外で、年に1度、水牛車観光がお休みになる日があるのをご存知ですか。
-
2022/05/14沖縄旅行:カテゴリ( 石垣島 )
沖縄の原風景が残る竹富島!星砂を探す旅
石垣島からさらに高速船で10分。1周約9km、人口356人(2018年1月31日時点)の小島が竹富島です。町の中をのんびりと水牛車が歩くようなスピードで、島の時間も流れているような感覚さえ覚えるほど、日常生活と隔絶されたくつろぎを味わうことができます。
美しさは世界屈指 竹富島の海の魅力
そんな竹富島の大きな魅力は美しい海です。エメラルドグリーンに透き通った海は、世界屈指の美しさとも言われていて、島の西側にあるコンドイビーチは、観光客の中でも人気の高い海です。
また、コンドイビーチに隣接するカイジ浜は、沖縄のお土産として人気の高い星砂に出合える海岸です。手のひらに砂を乗せ、星や太陽など、かわいらしい形の砂を探す観光客の姿も見られます。
ここでは竹富島の美しい海やビーチ、さらに星砂の浜の魅力をご紹介します。
コンドイビーチ
エメラルドグリーンの透き通った海と真っ白な砂浜のコントラストが美しいコンドイビーチは、竹富東港から自転車で15分弱、水牛車などの歩く集落からは自転車で10分弱、島の西側に位置します。
遠浅のため、シュノーケリングには不向きですが、穏やかな海のため、小さな子どもから海水浴を楽しむことができます。海水浴が楽しめる季節には、家族連れも多く、この海を訪れます。
コンドイビーチは例年、3月の下旬から10月の中旬頃まで海水浴を楽しむことができます。日本で最も海開きが早いと言われ、遊泳期間も沖縄県の中でも長いほうになります。特に3月下旬からゴールデンウィーク頃の梅雨に入るまでの季節は「うりずん」と呼ばれ、一足早く、初夏の海を味わうことができます。
ビーチには、シャワーやトイレ、5台分の駐車場がありますが、夏季にはスウィーツを味わえるパーラーもオープンします。
カイジ浜(星砂の浜)
コンドイビーチに隣接し、竹富島の南西に位置するカイジ浜も、竹富島の美しい海を望める場所です。カイジ浜は潮の流れが速いため、海水浴を楽しむことはできないのですが、その分、木陰から海をぼんやり眺めたり、星砂を探したり、のんびりと過ごすことができます。
カイジ浜は別名・星砂の浜と呼ばれ、星の形をしたかわいらしい白砂を手に取って探す人が多く見られます。また、星の形の砂だけでなく、真ん中が丸く、外側にたくさんのギザギザがついた太陽の砂もあり、幸運をもたらす砂として、土産物店などでも星の砂の小瓶が売られています。
幸運を呼ぶとして知られる一方、竹富島には昔から、星の砂は、海に棲む大蛇に食べられてしまった、星の子どもの骨だという、怖い言い伝えがありました。
実は、この星の砂の正体は、有孔虫(ゆうこうちゅう)という単細胞生物の遺骸です。真っ白な砂浜は、有孔虫の遺骸が堆積してできたもので、石が風化し、削られたものではありません。また、星の形をしているのはカルカリナという有孔虫の遺骸、太陽の形をしているのはバキュロジプナスという有孔虫の遺骸です。
西桟橋
コンドイビーチの北側、集落の西側にある西桟橋は、遠浅の美しい海を挟んで、晴れた日には西表島を眺めることのできる絶景スポットです。
同時に、夕日の美しさでも知られています。天候や雲のかかり方によって印象が異なり、雲のすき間から夕日がカーテンのように差し込む様子や、昼のオレンジと夜の紫と絶妙に溶け込む様子など、同じ場所なのに異なる場所にいるような錯覚さえ覚えます。
西桟橋は、1938年、西表島に渡るための桟橋として、島民によって造られたものです。そして戦後から1970年頃までは、竹富島の人達が水稲耕作をするため、この桟橋から西表島に通っていたそうです。
その後、桟橋は1971年に使われなくなり、現在は夕日を眺める観光名所として定着したほか、2005年には国の登録有形文化財としても指定されました。
様々な表情を見せる竹富島の海
美しい海、真っ白な砂浜、星や太陽の形をした星砂、そして西桟橋から眺める夕焼け。小さな島の海には、色とりどりの楽しみ方があります。竹富島を訪れたら、島の海と空の見せる様々な表情に出会い、楽しみたいものです。
(画像は写真ACより)
垣島からさらに高速船で10分。1周約9km、人口356人(2018年1月31日時点)の小島が竹富島です。町の中をのんびりと水牛車が歩くようなスピードで、島の時間も流れているような感覚さえ覚えるほど、日常生活と隔絶されたくつろぎを味わうことができます。
-
2022/05/14沖縄旅行:カテゴリ( 石垣島 )
西表島へ女子旅!外せない観光スポットって?
沖縄大好きという女子の皆さん!本島のめぼしいスポットはもう行き尽くしたという方へのおすすめは離島です。そして離島をディープに楽しみたいなら八重山諸島まで足を伸ばしてみましょう。
西表島の醍醐味はディープな自然にあり
石垣島と西表島のどちらにするか迷いますが、より自然が豊かな西表島を選んでみました。それでは、島の楽しみをご紹介してまいりましょう。
カヌー・カヤック・SUP
南の島の楽しみは海。泳いだり潜ったりはもちろんですが、水上で楽しむという手もあります。カヌー、カヤックそしてSUPです。SUPとは「Stand UP Paddle board」の略。サーフボードを大きくしたようなボードに立ち乗りして櫂(パドル)で漕いで進みます。
乗り物を選んだら、海上そして河口から川へと漕ぎ進んでみましょう。川の両側は熱帯を代表する植物マングローブが鬱蒼と生い茂ります。日本のマングローブ林の1/4があるといわれる西表島。川でジャングル探検を楽しんでみましょう。
水牛車
西表島東岸に由布島という小島があります。西表島との距離は400m足らず。満潮でも水深1mほどにしかならない海を、水牛が牽く水牛車に乗ってゆっくり進みます。のどかな三線の音を聞きながらゆったり流れる島時間を堪能しましょう。
奇跡の島
西表島北西端にサンゴのかけらでできた真っ白な小島があります。その名は「バラス島」。奇跡の島と呼ばれており、満潮時にはほとんど水没してしまい、地図にも載っていません。
周囲の海はカラフルなサンゴと熱帯魚を見ることができる人気のダイビングスポットです。海に入らずとも、真っ白な島とエメラルドグリーンの海、そして夕日の絶景を眺めるだけでも大満足です。
幻の花
サガリバナという花があります。6月下旬から7月下旬にかけて、夜に咲き、夜が明けると咲いた姿のままポトリと落ちてしまいます。つまり、咲いている姿を日中見ることができない幻の花なのです。
水辺に咲くので、落ちた花がたくさん水面を漂うのはとても幻想的な眺めです。咲いている姿と散り始めを見るために、早朝4時前から5時くらいに出発するツアーが多いのですが、早起きの苦労は必ずや報われることでしょう。
ホタルツアー
春に西表島に行くなら、おすすめはホタルです。ジャングルの湿地に住んでいる「ヤエヤマヒメボタル」という小さなホタル。
淡い光を放ちながら飛び回るというのではなく、数千~数万匹が一か所に固まって光を放つのです。その様子は「光の絨毯」と呼ばれています。自然が見せてくれる感動のイルミネーションを楽しみましょう。
釣り
釣りガールの皆さんなら、熱帯の魚を狙ってみるというのはいかがでしょう。西表島は川も多いので、河口付近の汽水域にはさまざまな魚が集まってきます。釣れる魚の種類の多さは日本でもトップクラス。カラフルな大物を狙ってみましょう。
西表島の食事のおすすめは?
一生懸命遊ぶとお腹が空きますよね。西表島では何が美味しいのでしょう。
お昼なら八重山そばがおすすめです。沖縄そばとちょっと違うのは、縮れのない細めの丸麺に具は細切りの豚肉とかまぼこ、スープは甘めということ。喉を潤すなら本場のマンゴーを絞った生ジュースに限ります。
夜は、沖縄名産のカニ「ノコギリガザミ」を使った料理やイノシシ料理がおすすめですよ。
ナイトツアー
昼の西表島をたっぷり楽しんだ女子の皆さん、もうひと頑張りしてみませんか。夜の西表島の素晴らしさを知らずにおくのはもったいないですよ。
夜のジャングルトレッキングでは夜行性の生き物を見ることができます。昼間は巣穴に隠れているヤシガニや、オオヤドカリ、天然記念物のセマルハコガメまで見られるかもしれません。
夜のカヌーツアーに参加すれば、度肝を抜かれるような満天の星に感動すること間違いなしです。天の川はもちろん、珍しいのは「南十字星」。12月から6月の深夜から明け方にかけて南の水平線上に見えますよ。
まとめ
仲良し女子を待っているのは南国の海だけじゃなく、ジャングル、清流、滝、珍しい動植物、そして満天の星とトロピカルフルーツ。一生懸命働いた(勉強した)ご褒美に、西表島でディープに楽しんじゃいましょう。インスタ映えする写真もきっとたくさん撮れることでしょう。
(画像は写真ACより)
沖縄大好きという女子の皆さん!本島のめぼしいスポットはもう行き尽くしたという方へのおすすめは離島です。そして離島をディープに楽しみたいなら八重山諸島まで足を伸ばしてみましょう。
-
2022/05/14沖縄旅行:カテゴリ( 石垣島 )
春も最高!西表島の春アクティビティとは
沖縄本島から西南西約430kmにある西表島。さらに南に数十kmで北回帰線という南の島です。気候は亜熱帯海洋性気候。平均気温で見ると熱帯雨林気候に属するのだそうです。要するに暑い。
夏は熱帯の熱さですが、4月、5月でも日中の平均最高気温はおよそ25度から28度あります。逆に言うと、めちゃくちゃ暑くない4月、5月のほうがアクティビティには向いているともいえるのではないでしょうか。夏まで待てない、西表島!
今年は西表島に行きたい!でも夏まで待てない!という皆さん。実は春の西表島もなかなか良いのです。真夏じゃないから最高、というところもあるのです。春に楽しめる西表島のアクティビティを見ていきましょう。
ダイビング
潜ろうと思えば冬でも潜れる西表島。春には盛んにダイビングが行われています。西表島のある八重山諸島の海の特長はサンゴの豊富さとその質の高さ。ダイビングスポットとして世界的に知られた海域なのです。
サンゴの海を泳ぎ回るのはカラフルな熱帯の魚。ライセンス不要の体験ダイビングもできるので、初めてでも大丈夫です。
奇跡の島と呼ばれるバラス島は、サンゴのかけらでできた美しい島。白い島とエメラルドグリーンの組み合わせはまさに絶景。バラス島でのダイビングも人気です。
サップ
横文字で書くとSUP。Stand Up Paddle boardの略です。平たく言えば、サーフボードに立ち乗りして櫂(パドル)で漕ぐのです。これがなかなか快適。ボードは安定性が高く、初心者や子供でも簡単に操ることができます。もちろん座って漕いでもオーケー、ペットも一緒に乗せて、というのもアリですよ。
西表島でのSUPは、海で楽しむだけでなく、海から川に入ってマングローブが生い茂るジャングルの中を漕ぎ進み、さらに上流にある滝に向かうという秘境探検を味わえるというのが特長です。徒歩では近づくことのできない場所も見られるのでおすすめです。
ホタルツアー
西表島には複数種のホタルが生息していて、一年中ホタルを見ることができるのですが、圧巻が春(2月~5月)に見られる「ヤエヤマヒメボタル」。体長約2mmから4mmというとても小さなホタルです。
ジャングルの湿地に住み、飛びながらポツリポツリと光るというのではなく、数千~数万匹が一か所に集まって光を放つのです。その様は「光の絨毯」と呼ばれます。
日本各地でイルミネーションが盛んですが、春にだけ自然が見せてくれる感動のイルミネーションをどうぞ。
ナイトクルーズ
夜のアクティビティをもう一つご紹介しましょう。ナイトクルーズです。夕暮れ時から夜にかけてカヌーで海や川を巡るというものなのですが、楽しみ方はいろいろ。まずは万人向けの感動ツアーから。
黄昏時に始まるナイトツアー。青さがまだ残る空がだんだんとオレンジに変わりクライマックスの日没。そして赤がしだいに闇の黒に染まると少しずつ現れてくる星、星、星。気がつけば空には満天の星。
美しい星空を眺めるために絶対必要なのは闇。西表島には星空を邪魔する都市の明かりはありません。都会では絶対に見ることのできない星空を堪能しましょう。月夜であれば、月の明るさと波間にきらめく月明かりを思い出に刻みましょう。
さて、ロマンチックなナイトツアーの対極ともいえる、スリルを味わうナイトツアーはいかがでしょう。マングローブが生い茂る川へ漕ぎ入れば、そこは夜の大自然。夜行性動物の世界が広がります。ヤシガニや天然記念物のセマルハコガメに出会えるかもしれません。ガイドがおすすめの場所に案内してくれます。
まとめ
南国とはいえ、夜の戸外は長袖を用意しておいたほうが安心です。春の西表島で一足先にいろいろなアクティビティを楽しんで、ちょっと得した気分を味わってみませんか。
(画像は写真ACより)
沖縄本島から西南西約430kmにある西表島。夏は熱帯の熱さですが、4月、5月でも日中の平均最高気温はおよそ25度から28度あります。逆に言うと、めちゃくちゃ暑くない4月、5月のほうがアクティビティには向いているともいえるのではないでしょうか。
-
2022/05/14沖縄旅行:カテゴリ( 石垣島 )
日本最南端!1度は訪れたい波照間島
八重山諸島の中でも、有人の島では日本最南端に位置する波照間島、'果て'の'うるま(サンゴ礁)'に由来するとされるその島名からも、どこか神秘性が感じられ、旅心を誘うところがありますね。ほかにはない、波照間島ならではの魅力をたっぷりとご紹介しましょう。
海と星と空と・・・最南端の美しさに会いに行こう
波照間島は、沖縄県八重山諸島の竹富町波照間にある全周約14.8キロの島です。赤道に近く、年間の平均気温はおよそ24度、夏場にはしばしば台風による大きな影響を受ける土地でもあります。石垣島離島ターミナルから、高速船で約60分のアクセスとなりますが、やはり台風や風の影響で欠航となることもありますから、余裕をもったプランで出かけましょう。
美しい自然が魅力の波照間島は、その緯度の低さゆえ、日本国内では南十字星を優れた条件下で観測できるほか、都市のように自然の闇と光を遮る人工的な灯りがごく少ないことから、美しい星の数々を肉眼で見ることができ、'星の島'としても知られています。天文ファンならずとも、その圧倒的な星空の美しさ、宇宙の音楽が聴こえてきそうな夜空の広がりには、思わず声を失って魅了されることでしょう。
島内でもさらに最南端の位置にある天文台「星空観測タワー」では、200mmの屈折式望遠鏡による天体観測が楽しめます。12月~6月の晴れた日ならば、南十字星が綺麗に見えるでしょう。プラネタリウムもあり、天文ビギナーやファミリーも十分に楽しめるスポットです。
近くの高那崎には、日本最南端の碑もあり、絶好の撮影スポットともなっています。ここには波照間の碑、平和祈願の碑も並び、波照間の碑とそこへ続く遊歩道を形成する石は、日本全国の各地から集められたもので、その絡み合う蛇のようなオブジェは、二度と争いによって島と内地が離ればなれになることがないように、平和が続くようにとの強い願いが込められています。
グラデーションも眩しい波照間ブルーを満喫!
波照間島を訪れるなら、絶対に外せないのが'波照間ブルー'と称される海の青を体感することでしょう。波照間港に入るところから、その深くも澄んだコバルトブルーが放つ輝きに見とれてしまうのではないでしょうか。
この海の美しさを最大限に感じられると島の人々も口をそろえる、八重山諸島でも屈指の絶景ビーチがニシ浜です。ここが日本だなんて信じられないほどの高い透明度をもった海が、真っ白な砂浜とのコントラストも鮮やかに、透明から水色に、碧から紺碧に、さらに深い群青色へと言葉では表現できない美しいグラデーションをみせるさまは、これだけでも訪れる価値のあるものといえます。
1日中眺めていても飽きない景色ですが、ここニシ浜は絶好のシュノーケリング・ダイビングスポットでもあります。一面に広がるサンゴ礁、南国ならではの色鮮やかでユニークな魚たちと触れあえば、生涯忘れられない体験となります。島の西側にあたるビーチであるため、日暮れ時の真っ赤に染まる空と海も見事!1日の終わりは、ぜひここでの眺めを体感してみてください。
島内での移動手段は、小回りもきく自転車が便利です。やや起伏の大きなポイントもありますが、レンタサイクルを活用してのんびりとめぐってみましょう。風に揺られて広がるサトウキビ畑、昔ながらの集落から聞こえてくる三線の音、ゆったりと島の環境に溶け込んで暮らす野生のヤギも多く、さまざまな出会いと発見があることと思います。
普段の生活では得られない特別な体験が待っている最南端の島、波照間島へあなたもぜひ出かけてみてください。
(画像は写真素材 足成より)
重山諸島の中でも、有人の島では日本最南端に位置する波照間島、"果て"の"うるま(サンゴ礁)"に由来するとされるその島名からも、どこか神秘性が感じられ、旅心を誘うところがありますね。ほかにはない、波照間島ならではの魅力をたっぷりとご紹介しましょう。